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23 2011

祖母ミシン

先週、通院帰りに母の実家に寄りました。
昔ながらの木造二階家です。今は叔父が住んでいます。

この家はもう、そのまま昭和タイムカプセルです。
一歩、なかに入ると、色のトーンがさっと落ちて、空気も外のそれとは違うような、不思議な感じが漂います。
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昼間でも暗くてひんやりする、急な階段を上がり二階へ。
子供のころは怖くて、大急ぎで手をつきながら、のぼったっけ。
最近の地震で、さらに開けにくくなった襖を「がたぴし」いわせると、亡くなった祖母の使っていたミシンがそのまま置いてあります。
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鋳物製のミシン本体、足、車と踏み台は何とも味があります。木製テーブルも頑丈そのもの。
ミシンを現役復帰させるのは難しいでしょうが、このままにしておくのはもったいない。
今、使っているミシンをのせる、ミシン台に作り直せないかなあ、と思案しています。

祖母にとって、このミシンは仕事道具でした。
祖父が早くに亡くなったため、祖母はミシンの賃仕事で子供を育てたのです。
わたしのように、ただ楽しくミシンを踏んでいたわけではありません。
もしかしたら、このミシンには辛い、苦しい思い出がたくさん積み込まれているかもしれない。
それでも身近に祖母を感じながらミシンができたら、どんなに嬉しいでしょうか。
こっそり、糸調子を合わせたり、縫い目を整えたりしてくれるかもね。

ミシンを譲り受けることは叔父も了承済みです。(おそらく祖母も)
どうやって運ぶか?どうやってミシン台に直すか?ウチのどこに置くのか?夫が承諾してくれるか?
問題はたくさんあって、今すぐにとはいきませんが、その日が待ち遠しいです。

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