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22 2020

津田蘭子さん『家庭科3だった私』シリーズ読みました!


ワタクシ同様、自己流のシロート洋裁の本、ということで楽しく読みました。

作者の津田蘭子さんの本業はイラストレーターで、趣味で洋裁を始められたとか。
本文中に散りばめられた、ゆる~いイラストが親しみやすく、わかりやすくて読みやすい内容です。

津田さんご自身もモデルとしてハンドメイド服を着用し、コーディネートを披露されています。おきれいな方ですねえ~。

そして、この本、従来のソーイング本とはまったく違う「オドロキ」がたくさん詰め込まれています!


オドロキその1.タイトルが秀逸!
ソーイング本は似たようなタイトルになりがちで印象に残らないことがほとんど。
その点この本のタイトルはインパクト大!ですね
・・・・・・わたしなんぞは「3」なら良いほうで、「2」だったこともあったな~(←すっごく不器用だった)
そんなわたしがいまや100%ではないけれど、ワードローブ56%くらい?は手作り服なのですから、当時の自分が知ったら驚くでしょうね。。。

オドロキその2.型紙がない!
最初に手にしてビックリ!本が小さい!
見慣れたソーイング本の大きさではありません。
このサイズだと型紙は添付されていないのだ、とすぐわかります。
そう、型紙はイチから自作するのです!
「ピッタリサイズの服を作ろう!」という点がこの本のポイントのひとつ。
そのためには既成サイズの型紙を写し取るのではなくオンリーワンの型紙を作らなきゃ!という考え方です。
従来のソーイング本とは大きく異なりますね。
シンプルでパーツの少ない服から始めるようになっていますし、型紙の作り方は詳しく解説されていますので初心者さんでもできそう?な気がします。
すみません、わたしはソーイング本の型紙を写すのが好き♪なのでしないと思います。。。

オドロキその3.生地の水通しなし!?
これはまったくしないということではなく、方法がかなり特殊です。
ぜひ本文をご覧あれ♪
もちろん生地によっては当たり前の方法で水通しをなさる場合もあるようです。
もともと、あまり縮まない縫いやすい生地を選ぶ工夫もなさっているのだと思います。


「シロート洋裁あるある!」な面白エピソードも満載で共感ポイントもたくさんありました。
洋裁って、基本的に孤独な作業なので、同じことを考えている人がいるんだ!と思えるだけで嬉しいのですよ。

共感ポイントその1.ハンドメイドは途中で試着できない
そうそうそうなんですよぉ~!
薄々、これヘンなんじゃない?と途中で思っても、もはや引き返せない修羅の道。
シーチングであらかじめ試作して・・・・・・なんて高度な技はシロート洋裁にはありませんからね。
失敗対策として、わたしも作者さん同様に「高価すぎる生地は使わない」「柄物注意無地を選ぶ」「シンプルかつピッタリしすぎない形を選ぶ」などを実施しております。

共感ポイントその2.ミシンの不調の原因は?ほぼ〇〇〇です!
わたしも自己流ソーイングを始めてから、コレを知りました。
これを中高時代に知っていたら!!!
家庭科で、あんなヒドイ出来のエプロンやブラウスを提出しなくて済んだのに~!
しかも、それをみんなの前でそれぞれ批評し合うなんて地獄の時間があったっけ。
着用して並んで記念撮影までしてたな、そういえば。
イヤなこと思い出しちゃったな・・・・・・

共感ポイントその3.手作り服を外に来て行けないのには理由がある
ソーイング本で輝いて見える服と、実際に自分が着て外に出ていける服とはまったく違うのですよね。
何度も失敗を重ねて、だいぶ身に染みてはいますが、わたしはいまだにこの間違いを犯します。
何とか仕上げたけど着て鏡を見て絶望して放置、縫い途中で放置、生地をカットしたままで放置、あげくは型紙作っただけで放置、なんてことが数えきれないほど。
そうなっても、わたしはこれまで「ああ、充分に過程を楽しんだよな♪」と自己満足していましたが、それではイカンよねと思い直しました。


この本はずいぶんと反響があったのでしょう、第2弾小物・雑貨編がさっそく出ています。


いきなり服より小物・雑貨の方が初心者さんは入りやすいかもしれませんね。

帽子もスリッパも型紙から手作り、特にキャスケットはちょっとスゴイわ。
わたしも一時期は帽子もスリッパも作っていたなあと懐かしく回顧いたしました。
(帽子はかぶる機会が少ない、スリッパは手縫い部分が多くて難儀、ゆえに撤退つかまつりました)

自分サイズのミトンはわたしもさっそく作ってみたいと思います!
手が小さいので市販のミトンはどれも大きすぎて。
モノがつかみにくく、いつも怖い思いをしてるんですよ~。


そんなわけで、『家庭科3だった私』シリーズ、2冊あわせておススメです!
この本がきっかけでソーイングを始めるお仲間が増えると嬉しいな。


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2 Comments

サワらか  

Re:

megosuri さーん!

またまたお返事が遅れてしまい申し訳ありません!!!

megosuriさんも、この本お読みでしたか!
調子いいことを言ってますが実はわたしもまだ全然、作っていません・・・・・・。
おっしゃる通り、型紙作りがね~。ハードル高し、です。
著者さんはイラストレーターということで型紙をイチから描く、作る点にあまり抵抗がないのかな~?と思います。
ところが、一般人はそうは行かないわけで。。。
ミトンはぜひ作りたいなと思ってはいますが、いつになるやら?です。
作れなくとも読み物として楽しい本ではあります。

家庭科劣等生が数十年後、なぜソーイング趣味人になったのは永遠のナゾです。
なーんて。そのうち記事になる?かしら。

秋も深まり、だいぶ寒くなってきましたね。
お身体に気を付けて。
あ、megosuriさんはトレーニングに励んでらっしゃるから大丈夫ですね!
わたしも見習わなくては!(言うだけ)

2020/11/05 (Thu) 14:55 | EDIT | REPLY |   

megosuri  

No title

サワらかさん、こんばんは!
この本、私も読みました〜タイトルがおもしろいですよね。
届いたとき、とても小さい本だったので私もびっくりしました。
型紙なくて自分で作らないといけないのが私はなんだかめんどくさくていまだに何も作っていないのですが…。

この方は作った服がとてもお似合いですよね。お顔もですが、スタイルがとてもいいんだろうなあと思いました。
服は作るのが大変なのに、着てみると変なので、なかなか自分服を作る気にはなれず、ですが楽しい本でした。
でもサワらかさんが家庭科の成績が悪かったなんて意外です。
いったいいつからどうやってそんなに職人のようにうまくなられたのか記事にしてほしいです!!

2020/10/28 (Wed) 19:29 | EDIT | REPLY |   

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