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31 2020

「布プリ」で作るオリジナルタグ *問題提起あり!

7月も最終日となりました。
関東地方は梅雨明けしないまま8月になります!
「ヤサイ コウトウ コマル テンコウ ハヨ モドレ」


ぼちぼちとマスク以外のものを作り始めています。
久しぶりにオリジナル布タグを作りました~。
使用したのはこちら。

エーワン 布プリ プリントできる布 生地タイプ 白 30503タイプ 6シート



印刷できる布「布プリ」を使ったタグ作りについて、詳しくは下記をご覧くださいませ。

 「印刷できる布『布プリ』で作るタグ&ピスネーム~ご紹介編 」(2016.10.11)
 「『布プリ』で作るオリジナルのブランドタグ、ピスネーム~マニュアル編 」(2016.10.09)
 「ネームタグを手作りしました」(2016.01.12)


↑ あらためて自分でも上記の過去ログを見てみましたが、「イラストac」「ラベル屋さん」もバージョンアップしてまして、もはや全然参考になりませんわね。トホ。
あと、「布プリ」のこと、絶賛してたんですね、このときは(とほい目)。
今はそういうわけにはいかなくなったんです・・・・・・理由は後ほど。


これまではずっとコットンリネンの布プリを使っていましたが、今回は初めて白の綿100%タイプにしました。
印刷して台紙をはずすと、かな~り薄い生地です!
透けてしまいそうですので、裏にすぐ接着芯を貼りました(接着芯を貼った理由は他にもあり。理由は後ほど)。
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和レトロなタイプや、アンティークっぽい雰囲気のものなど、相変わらず好き勝手にやってます。
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うら若きお嬢さんに贈り物をする予定があるので、こんな可愛らしいタグも作ってみましたよ。
読書する昭和な乙女、ってカンジ?
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さて、ここから にわかに不穏な空気に。
この生地アップをご覧になって。
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問題は生地の布目の方向です。
たて糸はまっすぐですが、よこ糸はオレンジ矢印方向にズレているのがおわかりになるでしょうか?
このズレがいったいどんな事態をもたらすのか!?
このところ暗いニュースばかりですから、今日を平穏に暮らしたい方は見ない方がよろしいかも! ←?
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普通、綿や麻の生地を買って作品を仕立てる場合、まず水通しをして「地直し」をします。
たてとよこの布目の方向を整える作業です。
これをサボってそのまま仕立ててしまうと、後に洗濯した際に生地が縮んで作品が崩れてしまいます。


↓ 印刷できる布「布プリ」は家庭用プリンタで印刷するため布の裏に台紙が貼ってあります。
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つまり、自分で「地直し」することができません。
製造段階で、たて糸とよこ糸がまっすぐ状態で台紙に貼ってもらわないことにはどうしようもないわけです。


布目が整った「布プリ」用紙なら・・・・・・
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ところが、今回の布プリ用紙のように布目が崩れた状態だと・・・・・・
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時間をかけてデータを作り、テスト印刷や微調整を繰り返して、やっと印刷にこぎつけたら、ゆがんで曲がった出来上がりだなんて~。これは納得できかねる!


しかも、製品の表紙にある「生地の拡大」部分を見てください。
こちらは布目がしっかり整った生地が見本になっているんですよ!納得できかねるう~!!
sanaeー!さなえー!いえ、さなえちゃんの責任ではありません・・・・・・。
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この「布プリの布目がズレてる問題」に最初に気が付いたのは、実は2017年の終わりごろのことでした。
ブログの過去ログでワタクシが絶賛していたように、2016年当時の製品はちゃんと布目が整っていて、こんなトラブルはなかったのです。どうして?いつから?こうなったの?


どうにも納得できかねたので、製造元のスリーエムジャパン株式会社エーワン製品お客様相談室に問い合わせてみました。やりとりは2017年の暮れから2018年1月にかけてのことになります。面倒くさいこと嫌いなので、こんなことめったにしないんですけど。
数回メールや画像のやりとりをし、代替品を送ってもらいましたが、これまた同様の布目ズレ製品!布目がズレたのに印刷すると、こんな風に仕上がりもズレるんです!と印刷したものを着払いで送ったりなどした結果は。
「ハンドメイドのタグにお使いのようですが、このような使い方は想定していません」
「布目がズレているとのことですが、製品誤差の範囲内であり不良品ではありません」
とのことでした。


たまたま布目がズレた不正品を買ってしまったわけではなく、もう布目ズレが製品のスタンダードになっているなら仕方ないですよね。まるで納得できませんでしたが、クレーマーじゃないし、もうあきらめて、結局、代金を返金してもらって終了。
なお、担当者さまの応対自体は終始丁寧であり失礼に感じるような点はまったくなかったことは申し添えさせていただきます。


【わたしの勝手な想像】
当初は品質管理に厳しい職人気質のおやっさんが布目を厳しくチェックして製品化してた。  

2017年春ごろ、おやっさん定年退職。お疲れさまでした

布目整えるの面倒だよね~。しなくてもいんじゃね?なんてことになり、この工程が失われる。

布目ズレがスタンダードに。


同じように印刷できる布製品は「布プリ」のほかにもあるので、そちらも買ってみましたが、やはり同様に布目ズレてました・・・・・・。
ぬーん・・・・・・困ってるのはわたしだけなの?!わたしが細かいことを気にし過ぎなの?!
同じことで悩んでいる方がいらっしゃるかもしれないから、早めにコトの顛末をブログにあげようとも思いましたが、何だか気が進まなくて1年半も経過した今頃になりました。
まだ迷いもあるので、そのうち消去するかもしれません。


そんなこんなでヤル気がなくなり、しばらく「布プリ」での布タグ作りはやめてました。
でも、またスタンプに戻るわけにもいかず~。
必要に迫られて、今回、布目ズレを承知の上で作ることにしたのです。
といっても、布目のズレに合わせて印刷もずらす、なんて器用なことはできません。


下記のような対策を実行するしかありませんでした。
 細かい図案はズレが目立つので大き目図案をゆったり配置
 麻混は縮みが大きくズレやすいので、せめて綿100%のシートにする
 すぐに接着芯を貼って水通し後の縮みを最小限に



今回の布タグ、わたしとしては満足ではありませんが、それでも、まあまあ、ひとさまに差し上げる作品に付けてもおかしくない程度にはできたかな?
オリジナル布タグ作り自体はとても楽しいし、『布プリ』のような製品があることには感謝しておりますが。
嗚呼、いつの間にか布目ズレが起きていたように、いつの間にか元に戻ったよ!嬉し~!なんてことにならないかな~。


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