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29 2018

『悲劇的なデザイン』 読みました

こんな本を読みました。

『悲劇的なデザイン』
 ジョナサン・シャリアート、シンシア・サヴァール・ソシエ(著)高崎拓哉(訳)
ビー・エヌ・エヌ新社 (2017/12/27)




サブタイトルは「あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?」
デザインと聞くと、わたしは服?インテリア?あたりを真っ先に思い浮かべます。
デザインが悪くても「センスが悪いわね~」で済むのでは?
人を傷つけるデザインとは???と、気になって読んでみました。


この本で扱うデザインはありとあらゆる分野にわたっています。
「家電のボタンの配置」や「取扱い説明書の文章やイラスト」、IT関連では「文書作成ソフトのサポート」や「SNS画面」など。
モノあるところに必ずデザインあり。
そう、普段は意識していませんが、わたしたちは実にさまざまなデザインに囲まれて暮らしているわけですね。


求められている条件は満たしている。
見た目も整っている。
でもユーザーにとってはわかりにくく使いにくい。ときに怒りや悲しみ、死さえもたらす。
そんなデザインが身近にひそんでいるなんて!


死に至るアレルギー反応、アナフィラキシーショックを起こした際の処置に使用するエピペン。
使い方の説明が煩雑で初めて手にする人にまるでわからないとしたら?
飛行機のコックピットに並ぶ、たくさんの操縦機器。
そのなかの、たったひとつが緊急時に押すべきボタン。
でも紛らわしくて実はパイロットにも見わけられないとしたら?
そんな、命に直結する挿話の数々が印象的でした。


「よかれと思い」「サービスのつもりで」入れた機能がユーザーを怒らせたり悲しませたり。
結局、シンプルなのが一番!ということかな。
使う人の立場に立って想像力を働かせて!というアドバイスもありました。


この本を読んで、頭が「悲劇的なデザインを探せ」モードになった数日後・・・・・・見つけました!
我が家の「悲劇的なデザイン」を。


ウチの洗濯機なんですけどね。
P1140693.jpg


スタート・一時停止の水色ボタンの下に、小さ~く何か書いてある・・・・・・。
「全点灯・・・槽洗浄」とあるじゃないですか!知らなかったわ!


洗濯槽って、キレイに見えても裏側にはカビや汚れがいっぱい。
これまで洗濯槽そのものを洗うときには、バケツでせっせと水を足していっぱいにしてたんですよ。
なによ~、このボタンを押せば、そんな苦労しなくてよかったんじゃないよ~!!!


・・・・・・いやいや。
これ、意外と目立つようにハッキリ書いてあるよね?
そもそも、買ったときにトリセツちゃんと読んでればわかることだよね?
ぬ~。


さあ、悲劇的なのはどちら?
デザイン?それとも・・・・・・ワタシ?







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