暗雲たれこめる大相撲九州場所
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ソーイングをしてないことはないのですが、なかなかブログに載せるような、まとまった形にならなくて~。

横綱・日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件発覚で最初から暗い影におおわれた九州場所。
食い違う証言、相撲協会の後手後手の対応、暗躍する怪親方。
発覚から、最初の数日は熱心に事件の動向をウオッチしていたわたしも、もはやウンザリ。
どーでもいいですわ、もう。
さらに追い打ちをかけたのは休場明けの横綱・稀勢の里の絶望的な不調です。
場所前情報では、弟弟子の高安や三役クラス力士との稽古もこなし「好調」と報じられていました。
ところが。
初日に姿を見たときに「おや?」と思ったのです。
「全体のフォルムがいつもと違うな~、特に下半身は別人みたいに細いな」と。
仕切り中の蹲踞のとき、おしりから太ももあたりにまるでハリがないのだもの。
もともと下半身にくらべて上半身の方が大きく、ややアンバランス感がある体形ではありましたが。
はたして、目をそむけたくなるような一方的に受ける相撲ばかり。
シロウト目にもはっきり見て取れる急激な下半身の衰えは相当に深刻なレベルです。
9日目終了時点で4勝5敗という惨憺たる結果。
今の実力は十両、幕下どころか、さらに下の三段目クラスでは?と思ってしまうくらい。
ひと場所で金星5つ献上という、ワーストタイ記録を作ってしまいました。
これからは武蔵丸と並び称されてしまうのね・・・・・・。
結局、10日目から休場に追い込まれました。
ツナの責任からだと思いますが中途半端に出場して途中休場を繰り返したのがよくなかったのでしょう。
これまで大きなケガを経験したことがなかったゆえ、ケガとの付き合い方がわからないのかも。
初場所、3月場所と、連続優勝をはたした栄光がウソのようです。
あれから、まだ8カ月しかたってないのに。
一年終わりの九州場所をこんな悲惨な状態で終えようとは。
稀勢の里ご自身が一番つらいでしょうが、われわれファンにとっても深刻。
これで、クリスマスケーキもおせちも味気なくなる事態が決定しましたからね。
(本当は強いのに)あわてて出て行ったから負けた
(本当は強いのに)土俵際の詰めを誤ったから負けた
(本当は強いのに)気持ちで負けた(←それは弱いんだろー!)
何度、期待を裏切られても(本当は強いのに)と信じていられた幸せな日々は過ぎ去りました。
もちろん、稀勢の里の復活を信じたい。
まだ実現していない、白鵬との横綱同士の対戦に堂々と勝利して賜杯を抱く姿を見たい。
でも、そのためには、左肩のケガを治し、左足首のケガを治し、腰のケガを治し、基礎運動で下半身を徹底的に鍛え直し、さらに土俵上の稽古で相撲勘を取り戻し・・・・・・。
これは途方もないことでしょ。
どれほどの時間がかかるのか、どれほどの気力を必要とするのか。
それを望むのは酷ではないのか。
来年の初場所か次の春場所なのか、次に出るときは進退をかける土俵になるでしょう。
とにかく見守るしかありません。
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