fc2ブログ
16 2016

家庭用ミシンでニットを縫うワザまとめました

・・・ニット縫いに手こずっております。
こんな大穴開けちゃいました 

P1120585.jpg

こんな薄くてリブ(テレコ)状の、難しいニット選ぶからでしょうが!というお声が聞こえてきそう。
ううう・・・その通りです。コレ、かなり上級者向きのニットでした。



家庭用ミシンでニットを縫う、というお題。
これまで何度も失敗を繰り返し、上手くできないのはよーくわかっていました。
「もうニット製品は買うことにしよう!」といったんはココロに決めたんですが。

先日、久しぶりに縫ったニットワンピが思いのほか着心地がよくて。
またニットやりたくなってしまって、生地買い込んじゃいました~。

で、やっぱり手こずっているという・・・  

なんとかせねば!もうニット、買い込んじゃったんだから。
あらためて「家庭用ミシン」、「ニット」で検索して小ワザ&裏ワザを集め、実践してみましたよ。



 そもそもニット生地とは?

Tシャツやトレーナーなどに使われる伸縮性のある生地のことです。
普通の生地は組成が密な「織物」であるのに対し、ニット生地はその名の通りゆるい「編み物」で独特の柔らかさ、肌触りのよさが特徴です。

ちなみにニットを縫うには「ロックミシン」が適しています。
ロックミシンというと業務用オンリーのように思われるかもしれませんが、個人ユーザー用の機種もたくさんありニットソーイングを楽しむ方もたくさんいらっしゃいます。
しかーし!ロックミシンはなかなかに高価で場所もとる。もう1台ミシンが増えるのはちょっとね・・・etc。
いろんな理由で家庭用ミシンだけでニット縫いをしたいソーイングファンも少なくないのです。



 家庭用ミシンでニットを縫う準備

ワザうんぬんの前にすべきことは?

1.ニット用のミシン針を用意しましょう
ニット用の針はよーく見ると先が丸くなっていてニット生地の糸を切ったりキズ付けたりしない形をしています。

2.ニット用の糸を用意しましょう
P1120606.jpg
ニット用の糸は伸縮性があり、ニットの伸びについて行けるようになっています。

3.ミシンに「伸縮縫い」の縫い目があれば選択しましょう
P1120600.jpg     P1120602.jpg
わたしのミシンでは6番が伸縮縫いです ↑

ただし普通の直線縫いにくらべるとギザギザの縫い目で見た目の好みが別れるかと思います。



 家庭用ミシンでニットを縫うと起きやすいトラブルとは!?

トラブル1.縫っていると生地が伸びて波打つ
原因  縫う瞬間、ミシンの押さえがぎゅうっと生地を伸ばすので、元に戻ると縮んでしまうのです。

トラブル2.上下の生地がずれる
原因  下にはミシンの送り歯があり生地が強制的に送られるが上にはありません。下の生地ばかりが先に行ってしまい上の生地が取り残されてズレが生じるのです。

トラブル3.家庭用ミシンの大きな針穴に生地が落ち込む
原因  ジグザグ縫いやボタンホール縫いなど多機能な家庭用ミシンは針穴が大きく作られています。柔らかく組成がゆるいニット生地は針と一緒にあっけなく穴に落ちてしまうのです。


伸縮性が強い(テンションが高い)生地や薄い生地ほど、上記のトラブルが起きやすくなります。
特に布端にジグザグミシンをかけるのは難しい!



 家庭用ミシンでニットを縫うワザ

コストも手間もかからない方法がなにより!
ですが、コストはともかく、手間はなるべくかけた方がよい結果になりそうです。

ワザ1.紙やすりをはさむ
100均のDIYコーナーで紙やすりを買ってきて細長く切り、押さえと生地の間に挟むだけです。
紙やすりが上の生地をしっかりキャッチしてくれるので送りがスムーズになり縫いずれが防げます。

最初にこの方法を試したときは感激しました!縫いやすさが全然、違うんですもの。 
それでも、手ごわい場合は送り歯と下の生地の間にも挟んでサンドイッチするか
P1120578.jpg
こんな風に↓押さえの両側に当てます。
P1120591.jpg
いずれもざらざらの面を生地に当ててください。

たいていのトラブルはこの方法で改善されると思います。
ときに紙やすりを一緒に縫ってしまってはずすのが大変、しょっちゅう紙やすりを当て直さないといけない、など少々面倒な点はありますが絶大な効果を考えればたいして苦にもなりませ~ん。

ワザ2.ハトロン紙を一緒に縫う
ハトロン紙は型紙を写すときに使う薄紙のことです。
こちらは紙やすりと違い一緒に縫ってから後で破き取る、という方法です。
P1120587.jpg 縫ったあと裏返してみたところ

ハトロン紙がガードすることで針穴落ちを防ぎ、送りもスムーズに助けてくれます。
もういらない古い型紙を細く切って使うとよいでしょう。
破き取るのが面倒、きれいに取れない、縫い目に負担がかかる、等が問題かな。

ワザ3.押さえをニット用の「テフロン押さえ」に変える
P1120586.jpg  この白い押さえが「テフロン押さえ」です

基本の押さえには入ってなくて別売りになっています。
ビニールコーティング生地にも使えるので、持っていて損はないかも。
上の画像ではアイロン定規を紙やすり代わりに挟んでいます。

ワザ4.押さえ圧が調整できるミシンなら「弱い」にする
P1120598.jpg
縫う瞬間の押さえ方がやさし~くなるので、縫い伸びがある程度おさえられます。

ワザ5.生地を糊付けして固める
P1120590.jpg
縫い伸びと針穴落ちがおさえられます。
アイロンで固めるとその時点で多少伸びてしまう、あとで水洗いして糊を落とす手間がある、等が難かな。

ワザ6.布端のジグザグミシンは少し内側にかけて後で余分な生地を切り取る
P1120596.jpg
ニットでなくても端ミシンを美しくかけるのが苦手なわたし。
この方法なら安定してミシンをかけることができ縫い目も整います。
縫い代をあらかじめ多めにつけておく必要があり、もったいなく思えてしまいますが・・・そこはケチらない方がよさそう。
ジグザグミシンの縫い目を切らないようにご注意!

ワザ7.いつもより丁寧にゆっくり縫う
P1120639.jpg
縫う速さが調節できるミシンなら、いつもより少し「ゆっくり」にしましょう。
手縫い感覚で一針一針縫うようなつもりで。
トラブッたときも傷が浅くて済みます。

ワザ8.手を活躍させる
いつもはミシン任せの布送りを手伝ってあげます。
手がミシンの一部になったつもりで、縫いリズムに合わせて♪布を手でしっかり送りましょう。



最後になりましたが、より快適に縫うためのプラス情報を。

1.縫いやすい種類のニット生地を選びましょう
ワザ以前に、これが一番大事かも?
ニット生地は編み方によって、多くの種類にわかれるんです。

モノにもよりますが縫い伸びしやすいのは「天竺」です。
端っこもくるっと丸くなるので縫いにくいことが多いです。
でも、一番多いニットの定番が天竺なんですよ!

薄地や「リブ」、「テレコ」、「ワッフルニット」も難関です。
柔らかくて肌触りのよいものほど縫いにくいような?

逆に縫いやすいのは「フライス」「スムース」、「かのこ」、「裏毛」、「ダンボールニット」などになります。

ニット生地の種類の見わけ方については、わたしも語れるほど自信がありません。
すみません、生地屋さんのHP等でご確認ください。
わたしは洗濯ものを干すときに「これは天竺、これは・・・フライス!」などと見わける練習をしています。

ニット生地を買う場合、わたしは実店舗よりもネットショップで生地説明の詳しいところをよく利用します。
「フライス」、「かのこ」とはっきり種類表示してくれていて、「家庭用ミシンでも縫いやすい」、「端が丸まりにくい」など情報が載っているとさらに安心ですね。

でも、とっても気に入ったニットが薄手くるくるリブリブ天竺だったら~?
a.あきらめる  b.やめとく  c.見なかったことにする  ・・・・・・ z.チャレンジする
いろんな成り行きで難しいニットを縫わざるをえない場合もありますよね~。
縫いやすいニットで修業してからステップアップして行きましょう。
家庭用ミシンだと限界ありますけどねっ。

2.ウーリーロックミシン糸を使う
上糸にニット用のミシン糸、下糸にさらに伸びがよいウーリーロックミシン糸を使う方法もあります。
伸びがよくなり、脱ぎ着の際に糸がブチッと・・・なんて悲劇を防ぐたすけになります。
P1120609.jpg

上がレジロン、下がウーリーロック糸です。
P1120635.jpg
ウーリーロックはもわもわ細い糸が絡み合って、いかにも伸びそうでしょ?
実際によく伸びます。

上糸と下糸の伸び加減が異なるので、上糸の糸調子を弱めに設定しましょう。

ウーリーロック糸はロックミシン用の糸だけど家庭用ミシンで使っても大丈夫なのかな?
やってみましたが平気でした!
ボビンにも普通に巻けましたし。
じゃ、上糸もウーリーにすればいいんじゃない?
やってみたら、あっという間に糸が絡んでダメでした・・・。

糸がもわもわしている分、絡みや引っ掛かりなどのトラブルが起きやすいようです。
使うにしても下糸だけ、ジグザグ縫いは避ける、にしておくのが無難なようです。
トラブッた場合、ほどくのはさらに大変になりますので・・・。




さて、冒頭にひどいコトになっていた穴あきニットはどうなったのかな???
次回、ご紹介しますね。


 このページは新ワザを見つけ次第、更新していきます!





 ブログのランキングに参加しています 
  にほんブログ村 ハンドメイドブログへ
関連記事

0 Comments

Leave a comment