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08 2014

2014 NHK杯 観戦記

今日はいいお天気です

来週は予定があるので、早々に不在者投票に行ってきました。



ウッカリしてるとすぐグランプリファイナルが始まっちゃいそうなので急いでNHK杯観戦記をアップです。

毎年のことながらNHK杯が開催される週末はどっぷりフィギュア浸けになります。
普段は放送がないペアやダンスの演技、バックヤードでの選手たちの表情や肉声など、じっくり見られる年に一度のチャンスですからね!

日本選手では、男子、女子シングルとも三番手の選手がもっとも活躍するという波乱万丈の展開に。

去年と同様に、各種目、独断で勝手によかった♪演技を「マイベスト」として選んでみました。


実施順に ↓

* ペア

ペア演技がショートもフリーも、せーんぶ見られるシアワセ♪をかみしめつつ・・・。

今年も、高橋成美・木原龍一ペアが見られて嬉しいです。
オリンピックや世界選手権をへて、成長した姿を見せて欲しい!
と、思いましたが・・・あ~、今回はちょっと今ひとつでしたか。
ショート、フリーとも成美さんはジャンプがほぼ全滅。木原くんは逆にほぼ完ぺきだっただけに残念です。
上のレベルの選手は、このあたり、決して抜けがないんですよね~。
でも、でも、ふたりが息を合わせていくステップやスピンのパートはとても上手になってます。
まだまだ、結成2シーズン目だし、これからですよ。がんばれ!

川口・スミルノフ組(ロシア)はケガからの復活シーズン。
不安を感じさせないベテランらしい味わい深い演技でした。
スミルノフさんの新・髪型がまだ見慣れない・・・。

中国の若いペア、于小雨・金揚組(チャイナ)は折り目正しい正統派の演技が素敵です。
あ~、コーチが趙宏博さんなのね。雰囲気そっくりですね。

マイベストは、安定した演技でショート、フリーともにトップで優勝したカナダの実力派、デュアメル・ラドフォード組(カナダ)のショートです。
ふたりがタイミングを合わせて飛ぶ、サイドバイサイドのジャンプはなんと超難しい「ルッツ」!
こんなペアいるんだ!飛ぶだけでもびっくりなのに、加点がつく素晴らしい出来にまたびっくり。

NHK杯、今回からジャンプシーンをコマ送り&様々な角度で見せてくれる映像が出るようになりました。
さすが!NHKの技術はハイスペックなのであります。

ルッツジャンプはアウトエッジで踏み切るのじゃ、とこれまでさんざん実況で聞かされてきたものの、シロートにはさっぱり。
それが、このふたりの踏切の瞬間の映像でわたしにもハッキリとわかったんです!
「おおっ!確かに外側のエッジで踏み切ってるわ~!」と。ちょっと感激でした。


* 女子シングル

冒頭にも書きましたが、16歳の加藤利緒菜選手の大活躍がトップニュースじゃないでしょうか。
グランプリシリーズ初出場、しかも地元出身選手。
さすがにショートは緊張で身体がいつものように動かなかったようですが、フリーはしっかり実力を発揮してくれました。
なんと、フリーの技術点はトップ!だったんですよ~!
(最近、ねちねち採点表を見て楽しむようになったワタシ・・・)
前後の流れがスムースな質のよいジャンプが最大の魅力ですが、スピンも上手だしホントこれからが楽しみな選手。
利緒菜さん、ちょっと中野友加里さんに雰囲気が似てますかね?

村上佳菜子選手は4位で、残念ながらグランプリファイナル進出を逃しました・・・。
でもね、いい兆しも見えた大会だったとわたしは思います。
ここ最近「この子のジャンプは回転不足要チェック」とジャッジに目をつけられてる風?で、点数が伸びない原因になってましたが、今回はそれも最小限でした。
ショート、フリーとも「オペラ座の怪人」を演じるプログラムは意欲的な試みですね。あ、テンくんもやってたっけ?
特に、ショートはボーカルを効果的に使っていてラストに向かってすごく盛り上がりますね~。
フリーは最後のジャンプがノーカウントになる不運や転倒のミスもありましたが、演技構成点では佳菜子さんがトップだったのですよ!
ちゃんと評価されているので、そのへんは心配しないで、技術的な課題を着実にクリアしていってもらいたいです。

宮原知子(さとこ)選手は珍しくミスが出ましたね~。ほとんどミスしない印象なのでびっくり。
それでも、2大会連続の表彰台は立派です。

もはや、NHK杯のレギュラー選手・ゲデ子ちゃん(エレーネ・ゲデバニシビリ選手、グルジア)は今年も健在。
小気味よい演技で楽しませてくれましたが、ジャンプが今ひとつで残念でした。
実況で、やたらと「身体をしぼってきた」といわれてましたが・・・失敬な、今までだって、そんなデブデブじゃありませんでしたよ~だ。
ちなみに、グルジア、ちゃんとジョージアって呼ばれてましたね。
ところで、黒海(グルジア出身元幕内力士)は元気でやっているだろうか・・・?(←これ、去年もいってたっけ)

優勝のグレイシー・ゴールド選手(アメリカ)はさ・す・がの安定感。
登場するやいなや、一瞬で華やかなグレイスィーワールドへ見る者をいざなってくれます。
今、ロシア勢とがっぷり四つ(?)で戦えるのはこの人ぐらいでしょうか・・・。

マイベストは、アリョーナ・レオノワ選手(ロシア)のショートプログラム「チャップリン」です!
ジャンプもばっちり決まって素晴らしいショートでした。
フリーは少々息切れした様子でしたが、総合2位は立派!
チャップリンは、もう完全に世界観に入りきって演じていましたね~。
この人の表情筋の活発さは世界ランキングトップでしょう。
個性あふれるレオノワ選手の演技をもっともっと見たいな~と思いますが、なんせロシアなわけです。
点数化してしまうとロシアのどえらい若手衆には及ばない結果になり、オリンピックやヨーロピアン、世界選手権など大きな大会でレオノワ選手の演技を見るのは今後、難しくなるでしょうね・・・。


* 男子シングル

驚きの結果になりました。
村上大介選手、グランプリシリーズ初優勝おめでとうございます!
これは嬉しいサプライズ!開催国枠の3人目で出場して優勝って、もしかして初では?

2年前のNHK杯で演技中に怪我をして途中棄権せざるをえなかったシーンはよく覚えています。
涙ぐんでましたよねー、村上選手。
その後、苦しい時期もあったようですが、見事に復活しました。

ショート、フリーともにジャンプがすべてクリーンに決まる、優勝にふさわしい素晴らしい演技でした。
4回転サルコウを完全に自分のものにしています。
さらに驚いたのは演技構成点の高評価。実力者、無良選手と1点も違わないハイスコアです。

今の採点システムだと、実績がない選手は演技構成点が伸びず、どんなにスゴイ演技をしてもいい順位を得るのは難しいんだよね~と矛盾を感じることもあったので、この結果はかなり嬉しいです。

ジェレミー・アボット選手(アメリカ)
ジェレミー選手、NHK杯にも来てくれたのね~♪
卓越したスケーティング技術と繊細な表現力で彼にしかできない世界観を見せてくれます。
彼については、ジャンプの成否など、些細なことは、もうどうでもよろしいっ!
転倒だろうとすっぽ抜けだとうと、ショートもフリーも冒頭のジャンプは4回転成功として認定します(ワタシルール)ってことで、いいですか?(ダメか)

セルゲイ・ボロノフ選手(ロシア)
この選手が出てくると「ぼろは着ててもココロは錦」と胸の中でつぶやくワタシです。
メンショフ選手とともにロシアのベテランお兄さん健在です。
いつも確実な4回転ジャンプがすごい。
ショート、フリー通して一番安定していたのはこの人だったのでは?

無良崇人選手
ただ滑ってるだけの場面でもトップ選手の風格が出てきたよ!無良選手!
ショートの「カルメン」もフリーの「オペラ座の怪人」も男らしさ満載で無良選手にぴったりなプログラム。

今回のフリーはジャンプの失敗が残念でしたが、表現は優勝したカナダ大会より深まっているように感じました。
はい、やっぱり今年のわたしのベストオペラ座です☆
オペラ座を冷徹な力で支配し制圧しながらも漂うファントムのどうしようもない孤独感・・・みたいな?情感を表現できているのは無良選手だけかと。

ゆづ(羽生結弦)選手

中国大会でケガを負った、ゆづ選手が出場するか否かが取りざたされ開催前から大注目(騒ぎすぎ)でした。
結局、出場を決めたのは5日前でしたっけ?
準備不足はいかんともしがたくオリンピックチャンピオンクオリティーをもってしても4位という結果に。
でも練習ではジャンプも決まっていました。音楽に合わせての練習が積めればきっとすぐに元通りでしょう。
くれぐれも無理をしないでおくれ。

エラッジ・バルデ選手(カナダ)

踊るのと演じるのが大好きで見せてくれる選手。
フリーのフラメンコに魅了されました。
ひとなつっこい笑顔が、またいい!
バックヤードでも、どーもくんカメラの前で一芸を披露してくれてました。

マイベストは、ジョシュア・ファリス選手(アメリカ)です。
ジュニアではかなりの実績を残した選手ですが、スミマセン、これまで、ほぼノーマークでちゃんと演技を見たのは多分今回が初めてです。
とにかくスケーティングの滑らかさにうっとりしました。
スピンは独創性があるしステップの音楽表現も雄弁です。
今回はショートもフリーもジャンプの調子が悪く最下位に沈んでしまいましたが、ジャンプが決まればぐんぐんと上位に進出するはず。今後、要チェックの選手です。


* アイスダンス

アイスダンスがショートもフリーも、せーんぶ見られるってシアワセ♪(またかいな)
シブタニ兄妹が出場していないのが、ちょっと寂しいな。

美男美女が舞い踊る華やかなアイスダンス、つい上半身に目が行ってしまいますが、わたしは意識して足元を見つめるようにしてます。
上手なカップルは絶妙な距離感を保ちつつ、足元はぴったりとシンクロしていて驚嘆します。

平井・デ・ラ・アソンション
リード姉弟以外にもアイスダンスの日本カップルいるんですよ!
平井絵己選手は織田信成さんと大学の同級生だそう。

ジガンシナ・ガージ組(ドイツ)

ガージさんが丸刈りになってる~!ヘタに毛があるより、ずっといいわ(失礼)。
去年までまるで気がつきませんでしたが(失礼)スタイルもいいしすごく男前なんですね。
フリーで挽回して表彰台に迫る4位になりました。

マイベストホワイエク・ベイカー組(アメリカ)のヤングカップル。
ケイトリンちゃんがとってもかわいい。
ベイカーくんがいわゆるダンス男子の王子系ではなく個性派なところもナイス。
ダンスが見られる機会はあまりありませんが覚えておきたいカップルです。

今回はリフトの失敗やステップでの転倒など、アイスダンスには珍しいミスシーンが何度か見受けられました。
アイスダンスはミスなく滑るのが当たり前のように思っていましたが、それが本当はいかに大変なことなのかと思い知らされたような・・・。

・・・ふと、思ったんですがカップル競技で、パワフルで力持ちの女子(イメージ;ジョアニー・ロシェット選手←あくまで筆者のイメージです)と、か弱い乙女な男子(イメージ;ジェイソン・ブラウン選手←同)が組んで、女子の方が持ち上げたり投げたりしたってOKなんですよね?
今の時代、そういうジェンダーレスなペアがいてくれてもいいような気がしますが。


* エキシビションほか

織田信成さん

民放をほとんど見ない我が家では織田さんがこんなに芸(能)人としてブレイクしていることを最近まで知りませんでした。
去年のNHK杯には選手として出ていた人なのに!

鈴木明子さんとともに期間中、コメンテーター、インタビュアーとしてほぼ出ずっぱりで大会を盛り上げてくれました。
明子さんと共演したアイスショーでも楽しませてくれました!

で、例の「泣き」ですが全部で3回だったかな?

1. 佳菜子さんのノーミスショート演技後
 (すぐ横で明子さんは大笑いしているという・・・)
2. 村上大介さん優勝決定のあたり
 (画面には映りませんでしたが、しゃべりが止まっていたのでおそらく・・・)
3. エキシで平井絵己さんをインタビュー中
 (苦労してNHK杯初出場を果たした大学の同級生、平井さんにもろ感情移入)

すごいな~。人の身になって感じる力が長けています。
これは、もう一流の芸ですね。
フィギュア選手のキャリアを終えてもこんな道があったとは。

どーもくんと仲間たち

どーもくんの着ぐるみを着てスケートを滑るのってかなり大変なことだと思います。
スパイラル、上手ですよね。相当、技術の高い方が入っているんだろうな~。

今年は例年以上にどーもくんたち大活躍!
ボイスマンとの共演や、浅田舞さんとの共演「どーもくんオンアイス」なんて公演までありました。
相変わらず華やかで美しい浅田舞さんのスケートが久々に見られて嬉しかった♪

エキシのマイベストはやはり ゆづ(羽生結弦)選手!
NHKの復興テーマソング『花は咲く』にのせ、思いがこもった演技でした。ゆづ選手の「伝える力」は卓越してますね!
ヴォーカル徳永英明さんバージョンの『花は咲く』もスバラシイ♪
試合の悔しさを晴らすようにジャンプをキレイに決めてくれました。

川口・スミルノフ組も冒頭から斬新な動きでエキシらしさたっぷりの素敵なプログラムでした。
エラッジ・バルデ選手はエキシでも大活躍、バック転3連続はお見事!
やっぱりバック転がないとエキシらしくないよね~。


今年もNHK杯を堪能しました。
スケートざんまいの週末を許してくれた夫に感謝。




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