02 2011

偉大なパッチワーク

ソーイング始めて間もないころに作ったパッチワーク風マフラー3点。
なつかしい…このころはパッチワーク風に凝っていたんだわ~。
あ、これは「偉大なパッチワーク」ではありません…。
P1000522(2).jpg

「布のちから-江戸から現代へ-」(田中優子著、朝日新聞出版、2010.12)
を引き続き読んでいます。
面白いのでどしどし読み進めています~。

「襤褸(ぼろ)」という見出しの中で、大正時代のある古い腰巻について書かれています。

腰巻とは和装の時の下着のことですが、その腰巻は農作業の時などに作業着として着られていたらしいです。
元は一種類の木綿布で作られたその腰巻には、長い間使ったことで生地が薄くなった部分に丁寧に当て布がされていました。

その数、なんと83枚!すごい!
当て布は色も種類もカタチもさまざまだったそう。偉大なパッチワークです!
わたしが作ったパッチワークマフラーは一番多いのでも24枚です…。

本に実物の写真などはなかったので想像するしかないのですが、さぞかし美しい腰巻であろうと思います。

今なら、生地が薄くなったり、穴が開いたりしたらすぐ捨てちゃいますよね。
と言うか、そこまで着たらけっこう満足して捨てる気がします。
だって、何回も着てなくて何ともない服だって、「流行遅れだから」「飽きたから」って捨ててしまうくらいですから。
それを83回も当て布して繕って着続けたなんて!しかも当然ながら手縫いですよ。

ソーイングをするわたしも「繕いもの」ってほとんどしたことがありません。
そのころの主婦は一日の農作業や家事を終えて、夜になると正座をして衣類や布団の繕いものをしたそうです。
その時代だったら、もー、わたし、完全に主婦失格デス…正座も苦手だし。

つい100年前まで日本で普通に伝えられていた美しい習慣が、今やすっかり失われてしまったのですね…。
モノがあふれる大量消費時代の現在、当時のような習慣を保つことは非常に難しいわけですが、83回繕われた腰巻のことを忘れず、ものを大事にする心を持ち続けていきたいです。

そう言えば、夫の靴下のかかとに穴が開いていたっけか。
見て見ぬフリしてましたが繕ってみましょうか…。

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